シナリオ始めました

初めてシナリオ書きました。誰かに読んで貰いたいので、ブログで公開します

静かなるドンを静かに観たいどん

 DVDも発売されるそうで、ちょっと実写令和版 ❝ 静かなるドン ❞ のお話をしてみたいと思います。

 

 公開まえにこんなの書いていましたね。

toyodaj.hatenablog.jp

 何か上から目線ですみません。

 令和実写版の静かなるドンは2023年5月12日から2週連続公開で映画館で上映されたあと、DMMTVで全8話毎週1話ずつ公開されていきました。

 一気でいいのに。

 配信ドラマと同じ感じですか。映画館で観ていない人たちはTVドラマを待つのと同じ感覚で観るわけです。

 若い人たちがサブスクと呼んでいる動画視聴サービス。もう、わたしもTVと同じ感覚で観るようになりました。

 でも、ファイヤースティック持ってないと、大画面では観られません。

 配信の仕方にやや不満はあるものの、ドラマ自体は満足しています。

 伊藤健太郎さんの近藤静也の昼の顔と夜の顔の演じ分けのところは、静也の持つ二面性が上手く表現されていて、今までの役者さんの中では一番秀逸だなと感じます。

 かつて任侠映画大流行の時代がありました。わたしはその時は観ず、その後急に大ハマリしました。高倉健さんが大好きでしたが、その後実録ヤクザ映画に移行していくと、ワンパターンの健さんより菅原文太さんや成田三樹夫さんの芝居が好きになって行きました。

 健さんが嫌いになったわけではありません。同じ様な映画が作られ過ぎて飽きたのです。その後健さんも演技派の道を歩んでいきます。勝手なものですね、それはそれで淋しかったり。

 あの日の不器用な健さんが好きなのかもしれません。

 ただ、実録ものはそんなに観ていないですけれど。

 浅草六区映画街でウキウキしながらヤクザ映画5本立てを観に行った時、劇場が明るくなったらまわり全員が男性で仰天した思い出も。トイレ、入るのが怖かったです。

 

 昔は男優なら誰でも兵隊さんとヤクザは上手に演じられると言われていました。

 ただ、今の男優さん達にそれがあてはまる人がどれだけいるか疑問です。

 TVでは求められませんからね。

 伊藤健太郎さんがやってくれて嬉しいです。冬薔薇を観て、荒々しいだけではない哀しいヤクザが演じられると思っていたので。

 健太郎さん、今度兵隊さんも演るんですってね。

 ファンの方たちから若いのに昭和の香りのする役者と言われているそうです(わたし調べ)

 

 健さん全盛の時、健さんにあこがれてヤクザになった人が大勢いて、ヤクザ映画は罪作りである、との馬鹿げた批判がありました。

 いまと違ってそんな言いがかりみたいな意見にいちいち従うスポンサーがいませんでしたけれど。

 やたらと言いがかりをつけるモンスターを生み出したのは行き過ぎたクレームへの配慮です。ものを作り出す人達を応援する企業はもう少し気概が欲しいです。でないと、何も作れません。

 

 令和版では静也の勤め先はさすがにランジェリー会社の設定ではなくなりました。ランジェリー姿のモデルさんの横に平気で立つ男性社員たち、に誰か文句つけそうですから。これも、コンプライアンスなのでしょうか。

 漫画では静也の馬鹿げたデザインを真剣にプレゼンするところも面白いので少し寂しいですが、令和版の映画では、静也のデザイナーとしてのセンスを面白く表現していて、うまく置き換えています。

 実は今までの実写版に感じた下品さ(別に嫌いではない)が無くなったなあと感じるのはこれと、エッチシーンが無くなったからなんだ、と気づきました。

 わたしは、別に下品でも構いませんが。

 

 漫画の静ドンでも令和の静ドンでも、ひとつの見どころになっているのは静也の恋心です。

 静也の恋はヤクザ映画でもしばしば出てくる忍ぶ恋です。

 人魚姫の恋に心打たれるのは、相手に見返りを求めない無償の恋だからです。

 静也もまた、命をかけるほど好きな女に見返りをもとめません。

 漫画の中で、猪首が静也の純情に涙を流すシーンがあり、バーのママの理恵は、秋野のことを、こんなに愛されているのに馬鹿な女と言っています(これは漫画の方だけですが) 

  喧嘩の腕も強いですが、まだ無敵とまではいかない令和版静ドン。組員たちにも慕ってくれる人たちもいれば、馬鹿にして、その座をねらう人たちもいて成長途中の若々しいドンという感じです。

  

 このままでは物足りないので、たぶん続編は作られると思いますが(願望)原作漫画と少し離れてしまった箇所もあるので、どうなるか。どうつなげるのか。

 静也ママや生倉は今のままのキャラで。