ぼくらの生まれて来るずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに
アポロ ポルノグラフィティ
アポロ11号の月面着陸を衛星中継で母と観たのは中学生のころ。
ケネディ暗殺の瞬間も中継で観てしまったのもこのころです。
世界で同時中継が出来る。
人類は宇宙旅行に行ける。
未来は明るい。
TVはそんな論調だったような気がします。
でも、驚かないのが子供たちです。SF漫画を見ているからです。
そして、発展の弊害も同時に知っていました。
鉄腕アトムは2003年4月7日生まれという設定です。
(手塚治虫文庫全集)文庫
2009/12/11
最近サブスクで一番初期のモノクロ版 ❝ 鉄腕アトム ❞ を発見。なつかしくて観てみると、驚くべき問題提起がなされていたのです。
科学庁長官の天馬博士は一人息子のトビオを交通事故で亡くしたばかりだったのですが、息子を愛するあまり息子そっくりのロボットを科学庁の事業費を私的流用して開発してしまいす。
当時の科学庁の技術の粋をあつめた人工知能搭載の人型ロボット。それがアトムです。
ロボットは現代ではアチコチで活躍しています。主に工場で活躍し、子供のころ想像した人型をしていません。人型なんて非効率ですからね。
人手不足解消に大活躍です。
被災地のような人が行けない場所にも行ってくれます。
愛知万博では人型をした案内係も登場して、今でもその変形型の変わり種案内係は活躍しています。対人向きでいえば可愛い顔をつけた配膳ロボットも人気です。
以前、個人で所有できるお値段のペッパー君というロボットが話題になりました。
アイボという犬型ロボットも販売されましたね。
動くし喋ったり吠えたりするけれど何するでもない、ジャンルでいえば愛玩用です。
アトムもジャンルは愛玩用になるでしょう。
アトムには可愛い外見に似合わぬ能力が
まず、クリーンタイプの原子力で動きます。馬力は10万馬力。戦闘向けに作られたわけでもないのに怪力なのです。
空が飛べます。水の中でも空気が無い所でも灼熱 ( たしか表面は焦げる )でも極寒でも動けます。
目にはサーチライト。
人工知能は優秀で何十か国語がペラペラです。
アトムは人類の幸せのために働くのですが、ロボット差別に何度も直面します。
ロボットのせいで職を失った人たちがロボットを壊したり、悪人に利用されたロボットが銀行を襲うなどの破壊行為を行うせいで存在価値を理解されなかったりします。
AIは自らどんどん学習するそうですが、脳の複雑な部分、感情はもたないそうです。
人工知能搭載のアトムも感情は持っていないのでしょう。
どんなに差別されても、裏切られても、文句を言いません。永遠に人類の忠実な友達です。
現在ペッパー君は部品がないそうです。
壊れたらゴミ捨て場行きです。
アトムのお話の中にロボットの墓場というのが出てきます。型が古くなったら直すより新型に買い替えるので旧型は用済みなのです。
昔観たとき、子供ゴコロに胸が痛みました。