伊藤さんは現在 ❝ 静かなるドン ❞ が話題ですが、何故か今こちらの感想です。
映画が観に行けなくて、淋しかったので。今、語ってもいいですか。
楽天TVにて、レンタル(7日間/1,078円)で舞台 SOULFUL SOUL 観賞。
これは、発表当時の記事。
SOULFUL SOULとは、活気あふれる霊と言う意味だそうです。
SOULFUL SOUL(脚本・演出:福島三郎)
2021年10月28日初日。舞台 ❝ SOULFUL SOUL ❞ が幕を開けました。
28日~31日にシアターグリーン/ BASE THEATERにて上演。
この舞台は俳優伊藤健太郎さんの復帰第一作という特別な意味を持っています。
彼は誕生日にファンクラブ開設や7月の写真展など復帰を宣言しています。映画 ❝ 冬薔薇 ❞ の撮影もすでに終えていますが、おおやけの場で、お芝居をする彼を観られるのは復帰後初となります。
※冬薔薇は11月撮影、劇終了後にクランクイン、とのご指摘がありました。お詫びして訂正させていただきます。時期はかなり重要ですからね。すみませんでした。
座席70席ほどのアットホームな小劇場。全7公演4日間だけの上演です。
そこから始めるのです。
奇跡ではなく、自力でこじ開けた扉です。
アレコレ言われるんだろうなあ。
当時下らない記事を書いた記者や、その記事を元にTVの芸能コーナーで喋ってしまった芸能記者。そもそも見る気もないのに批判した一般人のコメントは確かにありました。それがアレコレの全てです。
今、それを書いた人たちはもう、何を書いたか忘れているでしょう。
書いた瞬間だけいい気持ちになるだけです。
でも、言葉は人を殺してしまうほどの凶器なのです。
それを承知で立ち上がった、強い男だと思いました。
たぶん足が震えただろうと思います。それだけでもう、ドラマなのです。
お話は転機を迎えた同棲カップルを見守る二人の幽霊、それにお迎えにきた天国の門番のすったもんだを描いています。
登場人物は5人だけ。セットチェンジもありません。
上映時間、約2時間。
何度も再演されているだけあって飽きさせない内容です。
工藤遥さん、美人ではないですがけなげでイイ女が似合います。ちょっと好きになりました。
伊藤健太郎さんの役は若いころの福島三郎さんをモデルにしているそうです(うろ覚え)まだ売れていない作家ですがわりと前向きで陽気です。女性が面倒をみたくなるタイプ。軽すぎず暗すぎず程良いバランスを演じられる所が彼の上手さです。
やたらと仲のいい職場の先輩(演/森山栄治)、智子(演/工藤遥)に恋心を抱いていた幽霊染谷(演/溝呂木賢)クセ強門番(演/竹井洋介)
憎めない男たちが若いカップルを見守ります。見守るしかできない非力な幽霊なのです。作中に散りばめられた小ネタは下ネタ混じりながらやわらかで優しい笑い。
幽霊がFAXの用件ボタンを押せるようになった理由が、
金縛りにあった明紀(演/伊藤健太郎)の姿が面白かった、ので伝えたかったというクダラナイところもわたし的ツボです。
ちょっと昔のアメリカのコメディーを思わせる演出です。
そろそろ味噌ピーにミロにミルクが飲みたくなってきたんじゃないですか(^ω^)#SOULFULSOUL pic.twitter.com/k3SfOMtMEf
— 森山栄治 (@sexydayoon) April 10, 2022
ーあなたは自分の人生を全うしましたか?ー
わたし位の年齢になると大事な課題です。
最後の舞台挨拶で伊藤さん、少し涙が光っていました。
再始動にふさわしい、いい舞台でした。