舞台 ❝ 背信者 ❞ を観ました。
感想を書くほど理解しているのか、と言われたら自信がありません。
誰でも舞台を観に行ったことはあるでしょう。
子供むけミュージカル、人形劇、能楽、落語(座布団に座って下足番のいるところ)田舎ものでも、それなりに舞台に立つ人たちを観ています。
そして、何かワクワクします。
劇団初劇場公演は小御門さんの「見立てでやりたい」という希望を信じて、美術は演劇の基本:ブラックボックスに。
— 平山正太郎 (@junico825) March 8, 2023
観る方の想像力でどんな場所にも飛べるのはやはり演劇ならでは。ただこれがお客様に出版社にも、現実世界全てにも見えていたとしたら、それは演出と演者皆さんの表現のお陰です #背信者 pic.twitter.com/1FQz8Gva3W
観客の想像力と役者の演技力で観る手法のようです。
まかせてください。
役者さんは全部で10人。場面転換もスピーディーで役者さんも何役かこなします。
それでも分かりにくくはない構成です。
そんなわたしも土曜日はTVで吉本新喜劇観ています。
歌舞伎の劇場中継だって観ます。
だってタダだしー。
よく知る劇場中継は観客視点の平面的な感じのモノ。
劇場まで足を運んだ人と同じ目線で舞台を観るのです。
コロナ禍、劇場に人を呼べなくなって、配信演劇が観られるようになりました。
あの高揚感は薄いものの、気軽にお手頃な値段で演劇が観られる。
そう思って、舞台 ❝ 背信者 ❞ を観たら
劇場で観るのと配信で観るのでは明らかに違う演出になっています。
#背信者 生配信中! pic.twitter.com/uXaJ8znQ48
— ノーミーツ / 『背信者』3/3~3/8@本多劇場 (@nomeets_) March 5, 2023
色んな角度から撮られているのです。
天井から。
舞台袖から。
カメラマンのカメラ目線から。
観客と正反対の位置から。
観客からは見えないパネルの裏も。
全部で11カメラだそうです。
面白いですね、これ。
劇場で観た方たちは、後で配信を観て、かなりの見え方の違いに感心されるかもしれません。
一方で劇場行ってないわたしは、観客席からどう見えるのかなー、と想像力を膨らませるしかありませんが。そこはチケットを買って劇場まで行った方の特権です。
こういう撮り方をしたのにも訳があるはずです。
演者(登場人物)の目線から撮る。
観客の目線から撮る。
神の目線から撮る。
登場人物>それを観ている観客>それを含めた配信を見ている人 の図式が浮かんできます。
これ以上言ったら何か物語の核心に触れそうです。
お芝居の前半に量子力学者がこのような事を言っています。
見た瞬間に物事は決まる。その時物質は見られていることを意識する。見るまではまだ、あやふやなままなのだと。
お芝居の主人公で、真実の探求者クスノキ(演/伊藤健太郎)は女性陣から、
「スクスクと、ぬくぬくと育っている」
「頭でっかちでスケールの大きな物語が好きなイタい人」
などと言われてしまいます。
その性格、少年漫画の主人公に通じますね。
少しだけ理解してくれるのは編集長(演/和田總宏)と、カメラマン(演/鍜治本大樹)彼らもまた、目に見えない何かを追いかけているのでしょうか。
\千秋楽満員御礼!!/
— ノーミーツ / 『背信者』配信アーカイブ4/2まで! (@nomeets_) March 8, 2023
舞台 #背信者 満員の本多劇場で
無事千秋楽を迎えられました!🎉
キャスト、スタッフ、観客が
見ることによって完成する
真実と虚構の物語。完遂!
ご観劇頂いた皆様、
ありがとうございました!
👇配信アーカイブhttps://t.co/U8Mw6R83HL pic.twitter.com/BOLdACL6hU
感想らしい感想を言っていませんね、わたし。
すごく面白かったです。