独身だった弟が亡くなってから、わたしの ‶捨て”人生が始まります。
実家でも、今の家族でも、片付けられるのがわたしだけだったので。
捨てたのは亡くなった自分の身内のものだけ。でも、5tくらい捨てた気分です。
弟、夫の母、父、夫、母のもの…考えると全部で5人分です。もう、片付けのプロと言っていいでしょう。いや、まだダメでしょうか。
片付けられない人たちみんなのこだわりがウザいです。弟が亡くなった時、写真をこれに貼ってと言ってアルバムを渡されました。時系列ごとに振り分けてから貼っていきます。弟は独身でしたが彼女がいた時期があったはず。どの人が彼女か分かりません。せめて、イチャイチャ写真撮っておけ!
写真には歴史があり、見入ってしまいます。
2日掛かりました。
そのあと誰も見た形跡がありません。わたしの2日間を返してほしいです。
弟の趣味のプロレスビデオ、ブックオフに売りに行ったけれど値段が付きませんでしたがビデオは引き取ってくれました。
エロビデオは捨てようとしたら、兄が引き取ってくれました。すべて外人ものです。弟の志向がよくわかります。ついでに、兄が現役なのにも気づきました。恥ずかしがるといけないので涼しい顔で渡しましたが、心の中で大爆笑しました。
死んだら見られることに気づいたので、わたしも家にあるBL雑誌と昔描いた漫画、全部捨てました。
独身なのに結婚式の引き出物らしきものが大量にありました。使った形跡がありません。親と兄に渡しました。どうせ奴らは取って置くのですが、わたしは要りません。
引き出物の意味を問う作業です。
家電はその後兄が単身赴任のとき赴任先に持って行き、その後、実家に置いて帰りました。
ちょっと、兄が片付けのネックになって来てます。 後編に続く