先日、松本明子さんがTVで実家じまいについてお話されていました。
松本明子さんは、元アイドルで、のちバラエティータレントになった方で、歌唱力やモノマネの上手さという芸達者な能力のほかに、放送禁止用語を言ってしまって干された過去やどケチを公言なさるなど、どことなくとぼけたキャラクターの面白い女性です。
高松にある築50年のご実家を処分するのに費やした年月と、費用が半端ではありません。
1972年に建てたご実家は総ヒノキ造り平屋建ての5LDK、建物2000万円、土地1000万円の合計3000万円でした。
その後ご両親は、松本さんと東京で暮らし始めたため空き家になりました。
その間も実家は手放さず、25年の維持費総額1885万円。
手放そうと決意して不動産屋に査定をたのんだら、
築49年の実家は建物0円、土地代200万円だったそう。
他人事ではありません。維持費と売却に関する手続きはわたしもこれから考えなくてはいけないので。
家にはもれなく中身もついてきます。
家は大きさに比例して物も増えていきます。
わたしは実家と義母の家の物を処分したのですが、バラバラのデザインのタンスが大量にあり、これが最も捨てにくい大きなゴミでした。
庭に降ろせば職員さん(市の場合)が1棹1500円ほどの安価で持って行ってくれます。しかし、そもそもわたしの力では分解しなければ庭に出せません。部屋から運んでもらうには高い業者さんに頼むしかありません。
よし、バラそう。
電動のこぎりで分解して集積所まで運びました。市でトラックも貸してくれるのですが、自家用車で息子に運んでもらいました。もっと細かくすればタンスは燃えるゴミとして捨てる事も出来ます。実家の台所の天袋、テレビ台、食器棚(料亭かと思うほど巨大でした)全部分解しました、わたし ( 68歳女)が。1人で。
楽しくなってきました。もう、ノリノリです。
テレビ台は高級品だったので1秒ほどためらいました。
この調子で夫が亡くなった時もタンスを丸ノコで分解したのですが先日、丸ノコのコードまで切ってしまい使えなくなりました。
もう、それぐらいにしておけと言う天のお告げでしょうか。