義母が亡くなって15年経ちます。
亡くなった当初は、お線香をあげに誰かが訪ねて来るかもしれないと思い、必死で家の中を片付けました。
義母はだらしない人ではありません。
でも、いざと言うときの為に物を取って置く人でした。
戦争経験者は、物がない時代を経験しています。母も同じです。
それに輪をかけたのが、息子であるわたしの夫です。自分の物を実家に押し込んでおく。一度もかえりみないくせに、勝手に処分すれば怒る、今の子たちもやっていませんか。
冷蔵庫は3台ありました。2台は使わなくなった調理器具を入れる倉庫がわりです。
わたしたち一家が義母の家に引っ越して来るにあたり3台とも要らなくなりました。使わない冷蔵庫ほど要らないものはありません。
夫が処分する気になった時しかチャンスはありません。運よく当時、業者が大型冷蔵庫の回収に回っていました。いくら取られるか分かりませんが。夫が捨てる気になったのでお願いしました。法外な値段ではありませんでした。
夫の顔が怖かったおかげかもしれません。ありがとう夫、怖い顔でいてくれて。
廊下には梅酒と梅干しの瓶がズラリと並んで、床がひずんでいました。
この梅酒、毎日飲むのかー(ニヤニヤ)
夫が健康のため、梅干しを爆食いしてくれました。1年半はありました。
わたしがプレゼントした大きなタッパーウェアが残っていたので梅干しを移し、梅酒の梅を捨てて焼酎の3L瓶に詰め替えたら1/3に減りました。
梅酒も半年もちました(何!)
ヤレヤレだわ(by空条徐倫)
食品は生ごみで処分できますが、調味料類も簡単にはいきません。醤油は流しに流しましたが、油は全部庭の土に吸い取らせました。健康に良いオリーブオイルでしたが全部賞味期限が過ぎて健康に悪くなっています。
バラバラなデザインの小ダンスもこの勢いでエイッ…と思ったら、夫が全部自分の部屋に持って行きました。それをやったら部屋がダサダサになるのに… 仕方ありません
夫が亡くなるまでそのままでした。ちなみに中は空っぽ、片付けられない人ってそうなんですよね。
TVで汚屋敷を片付ける番組をやっていると、つい見てしまいます。見ると他人事ながら爽快感が。TVでは何人かがかりでやっていましたが、わたしは主に一人で2年。
何か、つい、遠回しに汚屋敷って言っちゃいましたね。
捨てられる人なら分かると思いますが、片付けても感謝されません。
いつまでも、あれを捨てたこれを捨てた、と難癖をつけて悪者あつかいです。
それでも、見てられなくて片付けてしまうんですよね。