イラスト / toyoda順子
と、歌っていた芸人永野。
すでに永野もラッセンも知らない世代が現れました。
クリスチャン・リース・ラッセン
(英: Christian Riese Lassen、1956年3月11日[1] - )は、アメリカ合衆国の画家である。マリンアートと呼ばれる作風で、世界的評価とは別に、特にバブル時代の日本で高評価を得た。
作風・評価[編集]
ハワイの海中風景やイルカなどの海洋生物を主要なモチーフに、南洋の自然をきらびやかな画風で描き、「マリンアート」と称される[6]。空(そら)の部分などにはエアブラシも用いるという[2]。
その作品は安価な版画やリトグラフ、ジグソーパズルとして大衆的人気を得た。日本での知名度向上に絵画商法が大きく関わっていたため、その販売戦略への反感からヒロ・ヤマガタ同様美術界の本流からは無視されてきた[7]。奈良美智には「ああいう平和頭の理想的自然志向は理解できない」と批判されている[8]。
出典元 / Wikipedia
バブル期に流行ったんですよー。何か印刷に過ぎないものが80~120万円くらいで売られていて、実際に購入している現場も見ました。
ラッセンだけでなく、当時はちょっとした個展に行くと売約済みの札が会場中に貼られていました。皆さん、お金が余っていたんでしょうか。
作品の下の所に36/100などと表記されていたら100枚刷ったうちの36番目と言う意味。100枚も刷られている印刷物が(オフセット印刷だった気がする)1枚120万円だとすると、1枚描いたら単純計算で120,000,000円。
一億越えの大巨匠です。しかも元絵は自分のものです。
本当に買う人がいるとは。
市役所でもその絵が飾られていたような。
印刷に過ぎないもの( と言ってもかなり高度な技術の印刷 )が100万くらいなので、気が大きくなり、ジグゾーパズルが安く見えます( 3000円くらい )
わたしは買うほど好きでもありませんでしたが、その後2000ピースのジグゾーパズルをおもちゃ屋で3箱くらい買った気がします。そして作ってるうちに好きになってくる。
飾る専用額は別売りなので、さらにお金がかかります。完成したジグゾーパズル、額に入れない限り邪魔でしかない。壊すのはもったいない。
買うしかない。
ま、いいか。100万よりずっと安いしー。
そんな感じでラッセンを消費してしまいました。
その後、ほかの有名絵画もポストカードはもとより、ピンバッジになったり、クリアケースにプリントされたり、Tシャツ、一筆箋に使われるようになり、絵画は身近なものになりました。
デザインの一部として親しまれる。美術業界の方々、それは別にいいんじゃないでしょうか。
漫画などでもそうですが、作者より中間販売者のほうが儲かってしまう世の中の仕組みがイヤなのです。
描いただけでは作品ではない。販売経路を作って世に出すのが大変なのだと言うことは分かります。まあ、ラッセンさんは大儲けされたようで良かったですが。
一番儲けたのは販売をひきうけた会社だったのではないのでしょうか。どういう形式だったのかは分かりません。当時絵画商法と呼ばれていました。うさんくさい販売員がその良さをしつこく薦めて熱に浮かされたように買った方々、まだ、ラッセン、お家にありますか。
ポスターを投機目的で買った人たちもいたようで。大損こいたーと言った方もいらしたようで。そういう人の事までは知りません。
今ネットで拝見したらかなりお安くなっていましたけれど。ラッセンは今もラッセンのままです。