これは昔、豊川のフリーマーケットで買った ❝ 稲荷姫 ❞
以前住んでいた豊川市には日本3大稲荷のひとつ、豊川稲荷があります。
豊川市は稲荷ずし発祥の地と名乗っています。どこかよその地でも名乗っているかも知れませんが、名乗ったもの勝ちです。
今回は料理好きでも得意でもない、わたしごときが料理のレシピを載せようと思います。
紹介するのは、❝黒いなり❞です。
何それ、と言われるかも知れませんがただの黒い稲荷ずしです。
おいなりさんの作り方くらい誰でも知ってると思いますが、これはわが家ではよく作る料理でした。
亡くなった夫が好物だったので何かというと作りました。
安上がりですしね。
これ作っときゃ間違いない、くらいの位置づけです。
まず、油揚げを油ぬきします。
けっこう食べるので油揚げ3袋ぶん湯通し
お鍋でそこそこ煮たらざるにあけて
油抜きしないと味が染みないんですよ。
ギュッとしぼって半分に切ります。愛知県の稲荷ずしは四角い油揚げを真横に切った俵型です。
続いて調味液を作ります
これが材料です。
黒糖はそのままでも食べられますが、正気とは思えません。
黒糖はお砂糖でも構いません。と言うかそっちが正統派です。
でも知ったことではありません。
まず、黒糖を好きなだけ入れて水で煮溶かします。
結構甘くても大丈夫。
味醂と酒を黒糖といいバランスになるように入れます。
黒糖はどす黒いので甘さがイマイチ分かりづらいです。
甘さを確認しながら最後に醤油を入れます。
これくらいがおいなりさんの味よね、というまあまあ甘じょっぱい液が出来たら、
油揚げ投入
浮き上がって来ないように
落し蓋をします
味が染みたら火を止めて置いておきます。
1日置いておくという人もいますがその人のことは別にいいです。
酢飯でもよいのですが、どうせ作るなら五目ずしにするので中に入れる具材を切って
具材が煮立ったら油揚げの時と似たりよったりな味つけをします。
酢飯にまぜたら五目ちらしは出来ました。
ちらしの酢飯を油揚げに詰めていきます。
お酒を呑みながら作ったのでグラスが映っていますが。
握り寿司と違って油揚げに詰める方式なので失敗知らずです。
おいなりさんはスーパーで買うといっとう安いお寿司ですが、稲荷ずし専門店だと1個130円はします。五目黒いなりなのでいいお値段すると思います。
油揚げは3袋330円ていど。調味料の方が高いです。五目ずしも具材代は微々たるもの。
自宅で作ると手間賃ゼロ円だと思っていますか?愛情とかいうあやふやなものはいいですから。泣きながら食べて欲しいです。
段々、作り手が減りそうなお料理です。
でもわたしは吞みながら作るので平気です。
豊川市の門前町では稲荷ずし専門店が軒を並べて、考案した変わりいなりを販売しています。
袋がピリッと辛い激辛いなり。
稲荷ずしに衣をつけて揚げた寿司天ぷら。
油揚げがバンズの代わりになっている稲荷バーガー。
稲荷ずしの形をしたシュークリーム、いなりシュー。
もはや稲荷ずしでもなんでもありません。
世界一長い稲荷ずしでギネスに挑戦、なんてのもやっていました。
結局切って、皆に配布していましたが。
いっせのせ、で長ーい稲荷ずしに齧りつくのかと思っていました。
稲荷ずしで町おこし、熱気が伝わってきます。
わたしも情熱をこめて作りましょうかね。