シナリオ始めました

初めてシナリオ書きました。誰かに読んで貰いたいので、ブログで公開します

PTAやりたくない病


 わたしが子育て真っ最中のころはまだ、PTA役員はしないですむ方も何人かはいらっしゃいました。

 まだ子供の数が多かったからです。

 当たりたくないくじほど当たってしまうわたしですが、そうでもなくても押し付けられてしまいがちなことも。

 家で仕事をしていると、時間がある、と決めつけられてしまいます。

 断固として断る方たちのPTA出来ない断固たる理由。同居している両親の介護。夫が病気。フルタイムで仕事ざます。

 それにひきかえ、わたしときたら特に断る理由もない。向いてない、何となくやりたくない、押し入れを魔改造したい。調理台を自作したい、レントゲンを撮りたい、では断る理由として弱すぎます。

 当時の仕事はBL雑誌にエロ小説を書くこと。

 言えない。エロ小説を書くのに忙しいなどと。

 

 友人に言わせると、馬鹿正直すぎるのでは?大体断る人たちも本当のことなんか絶対言っていない、だそうです。

 でも、忙しいからと断っておいて街で映画館から出て来たリ、友達とお茶している所を見られたりしたら決まりが悪いです。

 コソコソするより、堂々と映画が観たいのです。

 

 今までやったPTAや子供会役員の中でも、もっとも大変だったのはボーとしていたらやることになってしまった地区委員です。

 押し付けられた方からの役に立たないアドバイス一番楽な役割を選ぶこと、だったのですが、そんなの皆さん同じです。

 ただ、その方の生きざまだけは分かりました(黒順子)

 委員会に行ったらすでに役割は地区ごとの回り持ちで役目は決まっていました。

 役職名は忘れてしまいましたが、年2回ある小学校の廃品回収の役割分担を決めること。年2回の廃品回収のために毎週2回の打ち合わせに学校に出かけるのです。

 何でや。何でそんなに多いんや。

 学校新聞をつくる広報とか、卓球、バレーボール、手芸のサークル等の準備活動のほうが面白そうですがそういうのはPTAでなくても経験できそうです。と思うことにしました。

 時間がかかり過ぎる主な原因は、学校に迷惑がかからないよう、協力してもらう企業、店舗そして廃品回収の元締めさんに丁寧にごあいさつして回る事。

 手土産もなしにか。それで、失礼のないようにとか言うんですよ。

 予算がたしか、ゴミ袋とビニールひもの購入費だけだったのです。

 何か地元に社会奉仕をする分を、社員さんの善意と無料奉仕にたよる偽善企業みたいなことさせます。

 

 これをやったお陰で、校区にある企業や店舗の社長のクセを知りました。

 面白い。面白いです。

 そして今まで謎だった、市内にある新興宗教の本拠地に入らせていただいたことも印象的でした。紙ゴミは信者さんたちによってキチンと分類されており、好感がもてます。それでも全てを回収するのに小1時間。

 作業中は当然そこの施設のことで話題が持ちきりです。何で皆そんなに詳しいんでしょうか。信者さんたちの質素を通り越した粗末な生活ぶり。女教祖さまの旦那は信者の中の超イケメンが選ばれる。わたしもすっかりその新興宗教に詳しくなりました。

 

 本来企業さんはゴミは有料で引き取ってもらっているはずですが、学校に協力というテイで半年分を倉庫に段ボールをバラのままため込んでいる個人スーパーがあり、PTA会長以下役員さんまで総出で取りに行ったことも面白かったです。

 協力してあげてるんだから手伝わないけど何か?というスタンス。

 ケチでズボラ、ゴミ回収費が浮いたとは思いますが、役員以下地区委員たちの、そのスーパーの評価が地に落ちました。

 そのお店の近所の役員さんは、この店には一生行かないと明言されていました。

 

 廃品回収当日、集まった役員さんと協力してくれる一般父兄の方々、総勢100人。結果、紙資源の引き取り値は当時1期分が25、6万円だったと思います。

 これがPTAの活動費になります。

 

 100人ぐらいが回収に参加している事を考えると、

 「全員が半日5000円分のバイトをして、それを寄付したらいいんじゃない?」

 と身も蓋もないことを言う人がいました。