終電で寝過ごして終着駅で起こされて途方にくれる人々。
ここはどこ?わたしは誰?
まだ、酔っ払っています。それでも明日には会社に出なくてはなりません。
ここが日本人の真面目な所。
そんな風景を取材するTV局。もちろん、取材するだけで、家まで連れていってくれるわけではありません。
取材するだけです。
酔いつぶれて寝てしまう人も。夏ならいいですけれど、冬だと凍死します。
統計によると、熱中症による死亡者数より凍死者数の方が多いそうです。
寝るなあ、寝ると死ぬぞー!(昔流行ったギャグ)
まず、対処法です。
①歩いて帰る。
お金はかかりませんが、帰るルートが分かる人向きです。歩いているうちに夜が明け、始発が動き出しでもしたら、ちょっと悔しいですね。待ってりゃ良かった、と思うでしょう。でも歩くといい具合にお酒が抜けて二日酔いにならなくてすむかもしれません。ちょっとした冒険ゴコロも満足出来ます。
終電王に俺はなる!つって。
②タクシーで帰る。
距離にもよりますが、会社員なら、翌日の日給ふっとぶかもしれません。
ふっとぶくらいなら馬鹿馬鹿しいので、始発で帰って次の日は仮病で休みます(わたし感覚)
③ネットカフェで待つ
2000円くらいなら、まあいいでしょう。快適ですし。ネットカフェが終電駅近くにあるのならば…
④カラオケ店で歌いながら始発を待つ
呑んだうえに終電乗り過ごしでカラオケ、酔っぱらいフルコースを味わうのも人生の醍醐味です。カラオケ店が駅近くにあるなら。
⑤家族に迎えに来てもらう。
甘ったれるなー。でも、まあ怒りながらも迎えに来てくれるでしょう。
漢気ある家族を持った人むけです。
⑥24時間営業のファミリーレストランの最安商品で始発までねばる。
ファミレスが近くにあるならば。そして、根性いります。
さて、ここからは亡くなった夫の話です。
わが家では夫が呑んで12時すぎに帰る事などあたりまえの出来事。全然なれっこです。晩酌をしながら夕ご飯を食べ、後片付けをし、息子もまだ帰って来ないし、特に心配することもなくTV観賞していました。
電話がわたしの携帯にかかってきます。
「○○病院です」
なんだなんだなんだ。
聞くと、夫(らしき人)がウチの最寄り駅を寝過ごし、終着駅(と言っても3駅先)でトイレが間に合わず、その場で立ち小便をしてホームから転落したとのこと。
駅員さん、救急隊員合わせて6名で救急車に乗せる大騒動だったそう。
まだ午後9時まえですが、お昼から出かけて呑んでいるので相当酔っ払っているはず。
さいわい電車が動いていたので飛び乗り、とりあえず終点駅からバスで病院へ。
どちらも5分ていどです。のんびりするな、タクシーで行けと思うでしょうが、タクシー呼ぶよりこの方が早かったです。
額から血が出ていましたが、線路のトゲトゲの石で傷ついただけらしい。
ただ、結局おしっこが間に合わず股間がびしょびしょでしたので着替えさせてもらいました。手術台?ストレッチャー?に寝かされている夫の足の裏しか見えません。夫は世話をしてもらっている間も、看護師さんに文句を言っています。
嫁を呼ぶな!1人で帰れたわ、的なことを言っています。
うん、そうかもしれないけど、ごめんね看護師さん、救急隊員さん、駅員さん。
誰にも気付かれずホームを自力で上がって帰ったとしたら淋しいでしょう?
それにしても足の裏がキタナイ… 夫の足の裏など見た事もありません。
結局、脳波まで調べられ(言動がおかしかったからではない)翌日また検査結果を聞きに行きました。(夫が車を運転して行った。結果も分かっていないのに無謀)
タクシーで帰るよりさらに高くついた例です。
※夫が落ちたホームは終着駅の車止めの所だった為電車に轢かれる危険はありませんでしたが、感電するかもしれませんので決して真似しないでください。