2023年が明けました。
皆さん色んな新年をお迎えになったと思います。
わたしも近所のお寺で除夜の鐘を撞きお詣りをしました。
大きいお寺で夜詣での方々もそこそこ来ますが、込み合うほどではありません。
それでも駐車場には警備員が居て、境内には竹灯籠の小路が出来ています。
順番に並んで鐘を撞き、お詣りをして、振る舞いの甘酒をいただきました。
いつも通りの年明けです。
イケイケ系の方たちは、どこかの遊園地で花火を見上げてキスを交わしながらミュージシャンと一緒に年末カウントダウン(筆者想像)
体力系の方たちは太平洋から昇る日の出を見るため、真夜中に盗んだオートバイで海岸まで爆走したり(筆者想像)あるいは富士山の近くにキャンプして、朝、富士山越しの初日の出を拝んだり。楽しみなのか修行なのか分からないくらい体力的に厳しい年明けを迎えています。
わたしもいつもは近所の山に登って初日の出を見るのですが、コロナ以降は人込みを避けて大晦日にその年最後の日の出を眺めています。
信仰系年明けです。
何でもいいのです。ちょっとした区切りを味わいたいだけなので。
主人公が劇的な新年を迎えた漫画をひとつ。
少女漫画家山岸涼子さんのバレエ漫画の傑作 ❝ アラベスク ❞
レニングラードバレエ学校の生徒だったノンナ・ペトロワ。バレエ団の花形バレリーノで教師でもあるユーリ・ミロノフに真夜中に誘われ、観たこともない振付のバレエをミロノフの言うがままに踊らされます。謎の踊りを二人きりで踊りながら年が明けるのです。
ノンナは新時代のプリマなのですがまだ、自分の価値を知りません。
これ、キーウ(ウクライナの首都)がまだソビエト連邦の一部だった時代のお話です。
その後ソ連の国名がロシアに変わり、ウクライナが独立し、また、今度はロシアがウクライナを侵攻しています。
今なら ❝ アラベスク ❞ もこんな形では発表されなかったでしょう。
芸術も文化も国が安定していないと花開くのは難しいでしょうね。