シナリオ始めました

初めてシナリオ書きました。誰かに読んで貰いたいので、ブログで公開します

リカと2人のBF 前編

突然ですが伊藤健太郎くんのファンになってしまいました。

私は健太郎くんにお金を使った事がありません。テレビに映った作品を録画する程度、そりゃあアシガールや今日俺くらいは知ってました。五月人形に似た容姿も、一昨年の怒涛の様な番宣活動で垣間見た彼の陽気で大胆なキャラクター(ヤンチャともいいますね)も結構気に入ってました。

今、彼の新作を地上波で見る事は出来ません(7月22日現在)このやりきれなさ、喪失感、何か悲しい。この胸の痛みは何なんでしょう。

伊藤が足りない。

こんな私にも出来ることが。それは彼が出演するテイの妄想シナリオを書くこと。消費に貢献しない、しょうもない趣味ですが。書かずにはいられない。健太郎、あなたは私にインスピレーションを与えてくれる。プロでも大家でもないのに言っちゃったよ

私の見込んだ俳優は必ず出世する、松田優作とか真田広之とか… 見込んでない俳優も出世してますが…

せっかくシナリオ三作ほど書いたんで誰かに読んでもらいたい。しかし、著作権のところを読んで壁にぶつかりました。実在する役者の名前使っちゃダメじゃん。役名じゃ妄想出来ん。私以外は… 

今“私以外”って打ったら私以外私じゃないのって出てきた、受けるwww 

何を言うとる。

取りあえず第一作目、実名出さずに頑張ってみた。今日から私も健太郎一味です。

シナリオ書くのは初めてで、色々間違っているかもしれません。お誘い断らない女リカとリカに翻弄される二人のBF(実際に放映されるわけではないですよ)隣のケンちゃんか憧れの生徒会長か、という少女漫画の王道も踏襲しています。

リカと  

二人の

                  

                   作/toyoda順子

 

〇登場人物

香山 リカ 私立桜花学園2年生 医学部を目指す女子高生

香山 源  リカの父、IT企業社員

香山 アリサ リカの母、美容整形外科医

香山 翔太・流星・優馬  リカの三つ子の弟 小学5年生

 

那珂川 大志 私立桜花学園2年生、リカの幼なじみ、婚約者、花道那珂川流12世宗家を継ぐ予定

那珂川鋼太郎 大志の父、那珂川流11世宗家

那珂川ひとみ 大志の母

 

伊東 健太郎 高校2年生、香山家の隣人、高校生モデル

伊東  工  健太郎の父、外車ディーラー

伊東 美香  健太郎の母、通販系化粧品会社社長

 

〇香山家外観

香山源N「はじめまして香山源と申します。IT企業社員です」

リカが勉強している。

源N「娘のリカ、医学部をめざす高2。わが娘ながら頭が良く美人です」

ありさがリビングでワインを飲んでいる

源N「妻のありさ、美容整形外科医で医院を経営しています。何、釣り合わないんじゃないかって?はい、頑張りました」

翔太、流星、優馬(小5)が暴れている。

源N「三つ子の息子たち、小5、ヤンチャ盛りです」

〇伊東家外観 洋風の大邸宅

引越しトラックが3台屋敷内に入っていく。

源N「お隣は住んでいたお金持ちの老人が亡くなって空き家だったんですが最近買い手がつきました」

外車が屋敷内に入って行き、中から派手な中年夫婦と背の高い息子が出てくる。

伊東 工「今度引っ越してきた伊東です。妻と息子です」

源の心の声「ん-何かチャラい」

息子、のぞきこむリカを見つけて

健太郎「ハーイ美人さん」

源の心の声「息子はもっとチャラい、うちの娘に手を出すな!」

歌 山本リンダ

「こまっちゃうナ」

香山リカバージョン

♪こまっちゃうナ デイトに誘われて

どうしよう まだまだ早いかしら♪

作詞作曲:遠藤実「こまっちゃうナ」からの引用

 

 

タイトル   リカと二人のBF

〇香山家前 朝

リカが制服で出て来ると健太郎が単車で待っている。(健太郎は別の高校。ちょっと不良っぽい着こなし)

健太郎「俺健太郎。まだ名前聞いてなかった」

リカ「リカだけど」

健太郎「送ってやろうか」

リカ「いい、何カッコつけてんのよ。それ50ccじゃないの」

健太郎「その制服、桜花学園だろう。頭いいんだね。医者になるの」

リカ「受からなけりゃなれないよ」

健太郎「医者になったら診察してちょうだい。脱ぐ覚悟は出来てるからアタシ」

リカ「うちのクリニック、美容整形だから。性格は治せないの」

歩き出すリカ。その背中に

健太郎「リカって呼んでいい?俺は健太郎でいいよ」

リカ「(小声で)馴れ馴れしいんだよ」

微笑むリカ。

2階のベランダから二人を見ている源。

源N「うちの娘は軽い女ではありません、それにしても狼が隣に住んでいるとは」

バイクを引きながらリカの後を尾ける健太郎

桜花学園 塀

健太郎、よじ登り中をのぞきこむ。

リカが少年(那珂川大志後ろ姿)と並んで歩いている。友人と挨拶を交わす。

健太郎「誰だあいつ俺の女に」

教師「君こそ誰だね」

健太郎「キャー」

逃げ出す健太郎

〇伊東家前 夜

タバコをふかしている健太郎。帰ってきた源に普通に挨拶する。それを横目で見ながら家に入る源。何か納得いかない様子。

〇香山家 リビング

源の声「婚約?リカはまだ16だよ!早すぎるよ」

ありさ「お相手は那珂川流の跡継ぎ、大志くんよ。将来宗家になるお坊ちゃま中のお坊ちゃまよ。リカが医者になるのも了承してくださってるし。育ちはいいしハンサムだし」

源「育ちがいいハンサムってだけなら隣の不良だって」

ありさ「あら、あなた健太郎好きなの」

源「大っ嫌い!それよりママいつから健太郎って名前呼びに」

ありさ「いいじゃないあんなハイスペック彼氏、二度と持てないわよ」

源「ママは何ものでもない僕と結婚してくれたじゃないか。後悔してるの?」

ありさ「私はいいのよ私は自由」

源「リカだって自由なのに… 」

那珂川家外観(和風豪邸)

那珂川ひとみ(51)が夫の鋼太郎(54)にリカの写真を見せている。

ひとみ「リカさんは才色兼備、香山家は代々お医者様の家柄なんです」

鋼太郎「美人じゃないか、それにこれからの女性は仕事を持たないとな」

花を活けている大志に

鋼太郎「な」

大志、薄笑い。

鋼太郎「気持ち悪いんだよお前は、顔はいいのに」

✕で消されている壁のカレンダー、数日後に赤い丸。

〇街中 予備校

〇隣のアウトドアショップ店内

キャンパー用の服を見ているリカ、値段を見て元に返す。

後ろ姿の客が振り返る。客は健太郎

健太郎「よう、それ買うの」

リカ「ううん。キャンプって何か楽しそうだと思って」

健太郎「勉強ばっかりしてんだろ、医学部受けるの」

リカ「うん。命に関係ない医者になるための」

健太郎「そんなことないよ、うちの母さんなんて美は命がけだって言ってるし」

思わず健太郎を見るリカ。

リカ「健太郎はどこ受けるの」

健太郎「俺は高卒予定」

リカ「モデルになるの」

健太郎「な何の話だよ」

リカ「高校生モデルkentarou、この辺に住んでるってクラスメイトが騒いでた」

健太郎「何それ俺じゃねえし、そんなチャラチャラしてねえし」

リカ、健太郎の載っている雑誌のページを開いて、

リカ「ほら」

顔を背ける健太郎。リカ、さらに近づけ、

リカ「ほら」

健太郎「すみませんでした。俺です、俺がやりました」

リカ「どうりであか抜けてると思ったんだよね」

健太郎「え、俺カッコイイ?」

リカ「言ってないわよ、そんなこと。いい服着せて貰っていいね」

健太郎「いや、俺は下着モデル、しかも白ブリ専門」

リカ「噓をつくなあ、セクハラか!」

健太郎「ねえ、単車の免許持ってる?」

リカ「持ってるわけないでしょ、うちの高校バイク禁止なんだから」

健太郎、リカの腕を取り、

健太郎「自転車で行こう。海を見に」

リカ「今から予備校の授業が… 」

〇海沿いの道

自転車で海沿いを走るリカと健太郎

手をつないで海岸で夕日を見る二人。見つめあいキスを交わす。

〇伊東家前 

たむろする数人の不良。健太郎も混じっている。全員タバコを吸っている。

買物帰りの源、健太郎を木陰へ引きずって行き、

源「おい!こんな事してるとろくな事にならないぞ。タバコやめろ」

健太郎「あ、すいやせん」

すぐタバコを消す。

健太郎「おーいタバコ消せ」

全員「ハーイ」

源「え?」

健太郎「解散!」

全員帰って行く。

源「軽い… マイルドヤンキー?」

那珂川家居間

スマホを見て驚愕する鋼太郎。

鋼太郎「母さん大変だ、大志が変な女に入れあげているぞ」

スマホの画面にCARD会社より“帯 60万円”の請求。

〇香山家前  夕方

ポストに大きな包みがねじ込んである。

学校から帰ってくるリカ。健太郎がいる。

健太郎「よう。無敵の17歳」

そっぽを向きながら紙袋を渡す。

健太郎「ママにおこずかい貰った訳じゃないぞ。自分で働いて買ったんだからな」

戸惑いながら受け取るリカ。

リカ「白ブリのモデルして… 」

健太郎「そう白ブリの… いや違うけどね」

〇香山家 居間 夜 

帯を囲んでいる源、ありさ、リカ。帯にはバースデーカードが添えてある。

“happy birthdayリカ  大志”

ありさ「ついに男に着るもの貢がせる女になったか」

源「帯はまずいよ帯は」

ありさ「そう?貰っちゃえば」

帯を自分のお腹にあてているありさ。リカの紙袋を見つけて、

ありさ「そっちも見せなさいよ」

袋の中はキャンプウエア。

ありさ「カードもリボンもないのね。ふーん悪くないじゃない」

ありさ、服を自分にあてている。

源「ち、近ごろの子は女の子に着るもの贈るんだ」

ありさ「あなた、私に初めてプレゼントしてくれたの図書カードだったわよねぇ」

源「うん… 」

那珂川家居間

鋼太郎のスマホから源の声

源の声『帯みたいな高価なもの困ります。娘はまだ17なんで』

鋼太郎「おーい、母さん、大志が帯を贈った相手が分かったよ」

ひとみ「良かったわあ、相手がリカさんで」

鋼太郎「良くないよ。60万円だよ」

ひとみ「そうよね60万円じゃ失礼よね、百万円ぐらい出さないと」

鋼太郎「違うだろ、帯のセンスだろ」

ひとみ「それも違うんじゃ」

〇香山家居間 翌日

大志からの手土産、「弟さん達へ」のメッセージが破り捨ててある。

将棋盤をノコギリで切る翔太、駒を投げ合う優馬と流星。

大志「この度はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。父が謝罪して来いと」

土下座の準備をする大志。

源「そんなに!」

大志「お許しください」

綺麗な土下座。

源「もういいから二度としないでね」

大志「深いご慈悲、ありがとうございます」

源「重―い。どうして極端な奴ばかり… 」

〇香山家前

香山家から出てくる大志。

それを見ていた健太郎

健太郎「大志?」

大志「健太郎?大きくなったなあ、ボーイスカウト以来だな」

健太郎「いや、お前もだろう」

大志「風の噂でアメリカに渡って芸能人になったって聞いたけど」

健太郎「色々違いますう」

大志「女の子にモテモテだろう」

健太郎「偏見だよ。そんなにもてたら苦労しねえわ」

大志「相談なんだけど、いま一歩近づけないガールフレンドと距離を縮めるにはどうしたらいい?」

健太郎「俺に聞く?」

大志「肉食系だろ」

健太郎「偏見。まあいいや。キャンプじゃないかな」

大志「キャンプね」

健太郎「俺も彼女と行くつもり」

大志「彼女いるんだね」

健太郎「うん、大好き」

〇香山家外 数日後 朝

玄関から健太郎に貰ったウエアーで出てくるリカ。中くらいのリュックサックを背負っている。外で待っている健太郎。背中にはリカの倍くらいのリュックサック。二人で楽しそうにバスに乗り込む。

源N「たまには息抜きも必要です。でも、この胸にこみ上げる不安は何でしょう」

〇キャンプ場

昼、リカのためにかいがいしく料理を作る健太郎

夜、星空を見上げる二人、二度目のキスを交わす。

さらに深夜、火を消しテントで抱き合う二人。

リカの心の声『健太郎、緊張してる。胸の鼓動が聞こえる』

星空。

 

桜花学園 生徒会室

大志「この前はごめんね。お詫びと言っちゃあ何だけど今週末キャンプ、行かない?」

リカ「うん、キャンプ好き。お肉食べたい」

大志「まかせといて、リカは手ぶらでいいからね」

リカ「手ぶら?」

〇香山家前 週末

運転手つきの車で迎えに来た大志。

行った先はコックつきの豪華なグランピング場。

コック「A5ランクです」

付きっきりで肉や野菜を焼くコック。

大志「どう?楽しい?」

ヘラヘラ笑う大志。

愛想笑いをするリカ。

大志「火をつけるの得意なんだ」

焚き火用の綿のジャケットを着て薪に着火剤を撒きチャッカマンで火をつける大志。

大志「リカは危ないからね、あまり近寄っちゃダメだよ」

リカ「豪華だけど、豪華だけど何か違う… 」

大志「部屋も別々にしといたから。僕たちまだ子供だもんね」

ヘラヘラ笑う大志。

愛想笑いをするリカ。

消される焚火。

那珂川家 大志の部屋

大志「なぜだあ、背伸びしすぎたのがダメなのか」

                         後編に続く