シナリオ始めました

初めてシナリオ書きました。誰かに読んで貰いたいので、ブログで公開します

街並み照らすヤツらは誰なのか

 TVドラマ ❝ 街並み照らすヤツら ❞ は他の春ドラマからやや遅れて4月後半から始まりました。

 なんやかんや言われました。

 ❝ セクシー田中さん ❞ 問題。

 今、漫画原作つきドラマをやるのは、まずい。との判断で急遽オリジナル脚本のドラマに変更になったんです。

 と、WEB芸能誌が報じていました。

 でもそんなの、観る側にはいちいち関係ないでしょう。

 出演する役者さんたちも、ビッグネームが揃ったり、これから売り出したい若い俳優たちを出しました、といううわけではなく、実力派やくせ者ぞろいにみえます。

 伊藤健太郎さんが久しぶりに地上波ドラマに出るというのでファンの方たちは静かに静かに大喜びしていました。注目されすぎるとアンチが出る。アンチ対策…ファンというのは、けなげです。

 さて、配役はこんな感じ。

日テレ 街並み照らすヤツら キャストより

 クレジットで出てくるキャスト順です。主演は森本慎太郎さん。

 ヒロインの森川葵さんが2番手ではなくトメ前というあつかいは何かあるのかとも思いましたが特に何もありませんでした。健太郎さんはトメグループトップ。ちょっと大物になった感じです。※トメというのは、主演グループにつぐドラマの重要グループの呼び名だそうです。わりと大物が並びます

 

 撮影場所はジョイフル三の輪商店街。実在する商店街です。

 東京の地図、ぜんぜん分からないヨ(カタコト)

 荒川区なのか台東区なのか。日暮里は分かる、日が暮れる里ですよねー(どこでも暮れるわ)そしてコンビニ乱立地域。こんなにあって、つぶれないのか!

 こんな地価の高そうな所にIT社長でもない一般人が住めるのか。

 この辺の土地を持っている大家の大村会長が大金持ちなのは分かります。

 今回、ここを息子の光一が勤める大手デベロッパー会社が買い取って商業施設を建設しようと暗躍するのです。何かもう、息子の方が大物感。

 大村親子のリッチマン特有の高飛車な感じ、でもうまく溶け込めない住人でもある感じ。お二人ともよく醸し出しています。

 

 大村会長は店子から賃料を取っている立場なので、住人に出て行ってもらえれば土地が売れるわけです。

 息子の会社が相手なので張り切ったのかもしれません。

 商店街の住人がイヤになって街から出ていくようにアレコレ嫌がらせを仕掛けます。

 この時、街の人たちが無理やり入らされた高い損害保険が発端になります。

 反発する住人たち。会長の悪口は言えども、何も行動を起こしません。

 しかし、友人荒木の思いつきに、ついにケーキ屋竹野正義が行動を起こしてしまいます。それが偽装強盗による保険金詐欺です。

 

 【事件に関連した人々】

 原因を作った人→大村会長

 事件を仕掛けた人→ビリヤード店主の荒木

 偽装強盗を街中に言いふらした人→酒屋の龍一

 龍一に喋ってしまった人→娘の莉奈

 強盗の偽装が警察にバレる猿芝居をしてしまった人→時計屋向井

 強盗の正体がバレる特徴的なジャンバーを普段に着てしまった人→シュン

 悪ノリで隣町にまで強盗を教唆した人→マサキ

 みんな、正義を追い詰めることしかしていません。自分が責任者ではないと思っているのでノリが軽いのです。

 

 そしてみんなに愛されたよりにされている分、リーダーにまつりあげられてしまう正義。よくよく考えれば立場は一緒です。

 しだいしだいに積み重なって行く悪事。広まる噂。蓄積される証拠。

 これぞコメディの常套とも言えます。

 これは、わたしの個人的定説ですが最終話より1、2話前が一番面白い。

 最終話はその後、登場人物たちがどうなったか、の説明になります。

 

 父親よりも町内会の人たちの嫌われものになってしまった大村光一は意外にも正義の意見を聞いています。

 浮気寸前だった彩は正義の元に帰ってきます。

 刑事本来の行為を逸脱していた澤本は竹野夫妻の姿に敗北。

 勇気をもって町内会の人たちを説得したペンテンテンこと莉奈。

 何もしなかった大人たちと変わっていった若者たち。

 もっとも割を食ってしまった正義ですが、謎の男(演/竹中直人)に「この件で何か学んだことがあるかい」と聞かれ

 「はい」と答えています。

 でも、「錯覚だよ」と言われてしまいます。

 イジワルですね。アンタに言われたくないですね。

 町内会の人たちも新しい施設で成功するかは分かりません。家賃が2倍になるのですから。

 変に甘い解決策がなく、ちょっと辛口のドラマだったのが良かったです。