シナリオ始めました

初めてシナリオ書きました。誰かに読んで貰いたいので、ブログで公開します

レビューと犬

 2025年3月20日に公開された「少年と犬」

 4月12日現在も公開中です。

 映画のレビューサイト。5段階評価はと言うと

 映画.comの評価は 3.2

 フィルマークスの評価は 3.4

 何か、ひどくない? けっこう良かったのに。

 酷評というほどではありませんが評価はあまりよくありません。

 

 主な原因は

 「思ってたのと違う」

 「犬。少年。をあつかうのに泣けない」

 というもの。

 誰が泣けるっていった。いやポスターに書いてあったわ、涙するって。

 「原作と違う」という原作改変をゆるさない人たちの評価も。

 中には

 「泣かせる意図がみえみえで引く」

 というものも。

 いや、さすがにそんな意図はなかったと思う。

 

 以下ネタバレ。

 元の小説(作/馳星周)では

 7つの短編に分かれていて連作になっており、

 全てのお話に「多聞」という犬が登場します。

 これは多聞が東北から九州までを旅し、途中で出会った人たちと交流する物語なのです。

 読書メーターという、小説レビューサイトでも

 「感動作と銘打ってあるのに感動させてくれない」

 と理不尽ともいえるレビューも。

 

 直木賞とったんですよ。誰かには刺さったんですよ。

 ↓ こちら、作者の馳星周さん。ロックな男性です。

 特に物語の前半、共感できない、善人とはとても言えない人々が登場します。

 馳星周作品らしくカッコイイ悪党、憎らしい悪党、同情しちゃう悪党が生き生きと描かれていて、そこが魅力的なのです。

 映画の高橋文哉さんと西野七瀬さん演じる主役2人は同情すべきところもある悪党です。※その道を選ばない選択肢はあった。

 小説内の「男と犬」と「泥棒と犬」のエピソードは一つのストーリーとしてまとまっているので映画版でも中垣和正のお話として描かれます。

 地震にあって避難した空き家から金目のものを盗んでいく、という二重に許せない行為。映画では外国人強盗団も登場します。

 「泥棒と犬」に出てくる主人公の泥棒は外国人強盗団の通訳の女(演/嵐莉奈)の話に置き換えられています。

 自分たちの同胞から盗るのではないから、国に帰れば無罪。という発想の人たち。

 その人たちをまとめる地元の先輩沼口(演/伊藤健太郎

 悪党の上前をはねる悪党です。

 ちょっとカッコイイのですが罪の意識のなさは悪人そのもの。自分の手も汚していない。ボロイ格好の中垣と違い、顔もキレイでオシャレです。

 それでも後輩の中垣に

 「これっきりにしたい」

 と言われても昨今の闇バイトのまとめ役のような

 「おまえの家族が酷い目にあう」

 などと言う脅しはしない所をみると、純粋に弟分として可愛がっていたようです。

 これは美羽(演/西野七瀬)が勤めていたデートクラブの店長大園(演/渋川清彦)もそうなのですがむやみにすごみません。身内は大事にします。

 悪党には悪党なりの理屈があるのか。

 その悪党の世界でも底辺に生きる二人。

 犬の多聞(演/さくら)だけが心のささえなのです。

 でも多聞からみたらどうなんでしょう。

 旅の途中で餌をくれる人。

 怪我を治してくれたひと。

 だけだったかもしれません。人とは価値観が違うのですから。

 

 映画の多聞、酷評の人たちも多聞だけは褒めていました。

 犬が走るだけで泣く人もいるしね(わたしです)

 悪口言っても犬には届きませんし。