
麦わら帽子は もう消えた
たんぼの蛙はもう消えた
それでも待ってる 夏休み
1971年6月7日リリース
引用元歌詞検索UtaTen
昭和の夏休み、今みたいに暑かったっけ。
わたしが小学生の頃(1961年~)だって夏休みは楽しみでした。
寝坊出来ますからね。町内でラジオ体操もありません。
夏休みを楽しく過ごすため、直前の成績ははりきっておきます。
当時、成績は5段階。絶対評価ではなく、相対評価。1~5がクラス内で配分されます。太陽は熱いし馬鹿には容赦なしです。
各家庭にクーラーなど無い時代。もちろん学校にもありません。
夏に入る前に兄が母に網戸(水色)を張るよう頼まれます。
兄、めちゃめちゃピンピンに網戸を張ってひとり、ドヤっています。
あー、すごいねー(棒読み)
自分がスゴイと思ったのか、1台しかない扇風機(羽根が青)を独り占めです。
お馴染みの扇風機のまえで声変わりショー。「あ''~」って言うヤツ。必ずやる。
馬鹿です。
でも、ちょっと羨ましいです。
なぜかすだれも毎年水色のビニール製です。
何年使う気や。
昔の日本人、涼しさを表現するといったら青系と思っていたらしい。
日本のアニメ自体が新参者のため、無料で観られるテレビでの夏休みアニメまつりもありません。
何か外国のアニメ ❝ ガリバー旅行記 ❞ やエノケン(注/榎本健一:昭和の喜劇王)の ❝ 西遊記 ❞ あと東映動画の ❝ 西遊記 ❞ 等が毎年放映されていたため、毎年同じものを観るはめに。選ぶ権利などありません。
今の子供たちよりだいぶ知的なものを見させられていたのです。
わたしたち世代が知的なのもこのおかげです(謙遜なし)
友人たちは夏休みに一体なにをしているのか。
気になって、やや親しい子の家を見てまわることにしました(すごく親しい子がいない)
みんな在宅です。旅行に行って留守の家、1軒もなし。
だらだら宿題をしています。1日1ページなので間違ってはいません。
「じゅんちゃん、宿題やった?」
「そうね大体ね」
とサザンオールスターズみたいなことを言います(わたしが先)
暑いせいか話題がありません。
やや親しいだけですからね。
日記をつけている子もいたのでのぞき見してみます。
○○へ行きました。花火をしました。何々を食べました。
見ても怒らないわけです。
吉田拓郎の『夏休み』もこんなかんじで出来たんだろうと思います。
陽に焼かれながら学校のプール日にプールに出かけ、やや親しい子たちと水遊び。
おばけの噂をしたり、きれいな貝殻の話をしたり、少しずつ親しくなっていきます。
ゆるやかに流れる時間。
あのころほど、日焼けを気にしなかった夏はありません。