❝少年と犬❞はまだ子犬だった「多門」というシェパードの雑種が飼い主をなくし、仲の良かった少年を求めて震災のあった福島から熊本まで旅を続ける物語です。
主役は犬です。
多門が出会う人々は犬を求めています。
平穏と愛をあたえてくれる存在が多門なのです。
そんな状況を、変にベタベタせずにクールに描いています。
凄いコピーです。犬への情熱が半端ないです。
続いては直木賞を取って文庫が出た時の帯。
何かあっさりしちゃいましたね。大事なのは「直木賞受賞」だということ。世界各国で翻訳版が出ていること。
十分伝わります。それだけで買う方もいらっしゃいます。
映画化が決まって早速出たのがこちらの帯
一見カバーの様に見えますが特大帯、超幅広帯とよばれています。
2mmほど本体より短く作られていて、これもりっぱな帯。
こういうのによく使われる言葉が涙、感動。
何かだんだん平凡になっていきます。
最初のキャッチコピーがなつかしい。
べつにケチつけてる訳じゃないですよ。大事なのは中身ですからね。
ただ、わたしのTLにはこれじゃ満足しない大人たちのpostが流れてきます。
映画のポスターの別バージョンです。
でも安心して下さい。中身はこんなかんじで一緒です。
本の帯、売れ行きに影響するそうです。
こうして眺めてみると、帯が愛おしくなってきます。
わたしもキャッチコピーを考えてみました。
「犬のいない世界にあなたは耐えられるか」
「呼吸するように犬を吸う」
読むとき邪魔なんですけどね。




