ついに書き溜めていた全ての作品を吐き出してしまいました。満足してしまいました。しかし、シナリオなくてもチョコチョコ書きたいことを書いて行きたいと思います。とりあえずブログ名はそのままにしとこーっと。
私はいまリアル世界での、一人の俳優がどん底から復活する物語を追っています。
でも今日は40代以上の女性なら知らない人はいない「ガラスの仮面」その最も有名な谷部分について語ります。最近の漫画はドンドン成長していくばかりで谷部分が描かれる作品が減りました。
みんな読者アンケートのせいや。
主人公が苦労するところなど見たくないという読者のニーズ?確かに谷部分は人気ないです。
でも、そんなニーズほっとけ!
谷部分あっての山部分なのに。
以下少しネタバレ。
大河ドラマ出演も決まり人気もうなぎのぼり。順調な女優人生を送っていたマヤは策略にはまり、ある日突然大失態をやらかしてしまいます。
出演作品だけでなく、CMもすべてキャンセル、週刊誌にはあることないこと書かれ、ついに逃げ出してしまいます。
芸能界追放。と言うだけでなく本人がやる気を失っているのです。
ここから彼女は立ち直るのですが、もちろん仕事はありません。
学校へ行けばヒソヒソ噂され、演劇部にも入部を断られたり、オーディションを受けにいって水をかけられたり馬鹿にされて笑われたり酷い侮辱を受けます。
しかしこれが最後と思っていた舞台のあとでマヤはこう言います。
「わたし、お芝居がしたい」
魂の叫びです。
読者が彼女の再生を確信する瞬間です。
あの有名な
「恐ろしい子…」というセリフも谷部分で登場します。
大丈夫。結局舞台はどこにでもあり一人でもお芝居出来るからです。
そして、誰もが敵ではないのです。
この一文を書くにあたって、ガラスの仮面を読み返しました。感動して泣きながら読み返しました。ストーリー進行の記憶が前後していますが泣いているので気にしません(しろよ)
彼女のほとんどの作品を読んでいるつもりでしたが、ネットで検索もしました。作者の美内すずえさんは私と同い年だと思っていたら3つ年上だった事も判明しました。この歳になるまで友達の適当な言葉をずっと信じ込んでいたのです。彼女がデビューした時私は中学生でした。同い歳の子がデビューした。クラスでちょっとした騒ぎになりました。友達にだまされました。高校生だったんですね。それでも凄いですけれど。
彼女はデビュー間もなく200ページの前後編大作を載せました。しかも面白い!
「赤い女神」という秘境冒険ものでした。
それまで秘境冒険ものを描く少女漫画家などいませんでした。
ガラスの仮面は令和4年8月のいま、まだ完結していません。
ファンとしては何とか完走してほしいですが、彼女はほかに未完成作品もあります。へたにちっちゃくまとまって終わらせるより、大きく広げた余韻のまま終わった方が良かったと思う人が出るかもしれません。気が向くまでゆっくり待つことにします。