シナリオ始めました

初めてシナリオ書きました。誰かに読んで貰いたいので、ブログで公開します

今日からオイラは!前編


今日からオイラは! 

      作/toyoda順子

 

今日俺大好きです。実は以前やってたVシネ版の今日俺も見ていて、結構好きでした。主役の子が役名と同じ三橋貴志だった。凄い大根だったけど、気にならなかった。なのに福田雄一監督バージョンを見てしまったらこれ以上のものは有り得ないと思ってしまうのです。イタウが伊藤健太郎じゃなかったら泣くかもしれない。“みをつくし料理帖”みたいにファンが固定する前に別のバージョンをやってしまえば、色々な女優のパターンを見比べて楽しむことも出来たのですが。

白鳥麗子でございます”や“花より団子”も役者変えての別パターンでそれぞれ楽しめました。一方で他の人じゃ物足りないものもあります。“金田一少年の事件簿”“ビーバップハイスクール”“GTO”… 何が決定的に違うのか、圧倒的なはまり役の存在でしょうか。(あくまでも私見です)

さて、今回は今日俺の妄想スピンオフを書こうと思います。スピンオフというと今井あたりが中心になる話になりそうですが、ここは昔からのスピンオフ、時代劇バージョンで行こうと思います。

あちゃらか時代劇ってご存知でしょうか。時代考証無視、恋ありチャンバラありの架空の江戸時代の物語、昔はよくありました。殿様の落とし胤、忍者、謎の遊び人、悪代官等が出て来るファンタジー、女性でチャンバラが上手な人は大人気だったと記憶します。松山容子志穂美悦子… 今ならアクション得意な清野菜名ちゃんあたり似合いそうです。

 

  今日俺版あちゃらか時代劇 

             今日からオイラは! 前編

                       作/toyoda順子

 

〇登場人物

くの一お菜名 命を受け現城主の落とし胤を探す

健太郎 城主の落とし胤。現時点では町の下働き、最下層町民、鼠径部に落とし胤の記しあり

大賀 落とし胤候補に挙がった町民。中野屋手代

くの一お佑美  舞闘派くのいち

吉田藩忍者隊頭領ムロ 落とし胤捜索の命を受ける

 

北斎風絵師(片岡鶴斎) 御禁制の春画製作に情熱を燃やす老人

まりか 北斎風絵師の春画の色っぽいモデル

夜鳴き蕎麦屋次朗

湯屋の客(じろう/ハセ)

 

吉田藩城主 吉田鋼膳

城主嫡男 吉田悠馬 病で伏せっている

笑いの局 健太郎の実の母親

 

長屋のおばちゃんお蓉

刺青師 

中野屋丁稚

夜鷹

謎の女

 

遊び人の賢さん 腕は立つが正体不明

 

〇城 奥座敷

 猪塚(家老)の声「悠馬様の病状が芳しくない」

 悠馬が床に伏せっている。悠馬咳こむ

 城主吉田と笑いの局の仲の良いツーショット

 

〇家老猪塚の屋敷

猪塚「となると次のお世継ぎは指圧の局様のお生みになった慎之介様という事になるが」

 指圧の局と慎之介のインサート。

猪塚「そうなると権力は一気に橋本一派に持って行かれてしまう」

頭領「まずいですな」

猪塚「実は殿にはもう一人御子がいらっしゃる」

頭領、聞き耳を立てる。

猪塚「当時嫉妬に狂った指圧の局様が侍女に命じて生まれたばかりの笑いの局様のお子を捨ててしまわれたのだ」

 子供を捨てる侍女のインサート


猪塚「捨てられたのは寺という事までは分かっている。生きておられれば今年25、既に候補は二人に絞られた。元寺小姓で素行不良で寺を追い出された男と財政難で丁稚に売られた男」

頭領「殿のお子が素行不良の方だったら何か嫌ですねえ」

猪塚「いやいや殿も若い頃はとんだヤンチャ坊主で、奉行所に捕まった事もおありだ。確認してお連れ申せ。特徴は… 」

 

〇頭領屋敷

頭領「… と言う訳で、お前たちに確認して来て欲しい」

 似顔絵二枚

頭領「若君の鼠径部にはこんな痣がある」

 紙には千葉県の形の痣

頭領「くの一ども。女の武器で鼠径部の痣を確認して来て欲しい」

お佑美「お頭、あたしら舞闘派ですよ!」

頭領「いや、くの一ったら女の武器使いましょうよー」

 お菜名、色男の方の似顔絵を掴み

お菜名「どんな方法でも確認すればよろしいんでしょう」

お佑美「何で色男の方とったんスか!」

お菜名「えーそんな事ないし偶然だし」

お佑美「じゃあそっちの方下さいよー。その方が励みになるし」

お菜々「いいじゃないどっちでも」

頭領「女の武器で男を惑わすのじゃ」

二人「うるっせえ」

 二人、頭領をボコボコにする

 

〇街道

 走る二人。旅姿くの一、江戸へ。

 その後を怪しい集団が尾けていく。

集団「尾行、尾行、尾行」

オープニング

 江戸市中をKis-My-Ft2っぽい人達が火消し姿でPick it upみたいな歌を歌って踊っている

 カメラは段々空へ上がって行き、タイトル

 今日からオイラは!

 

北斎風絵師の家

 睦みあった状態で静止している男女

 絵師、あっちからジロジロ眺めては筆を走らせ、そっちからジロジロ眺めては筆を走らせる。

絵師「はい、よし終わりー」

 男の方(健太郎)を押しのける。

健太郎「お願い、あと少し、つ、続きさせて… そんな生殺し酷いよ」

絵師「うるさい。お前にゃ勿体ない」

 銭を健太郎に放り投げる。

絵師「とっとと帰れバカやろ」

 健太郎それを拾って懐へ。

健太郎「毎度あり~」

絵師「まりかちゃ~ん続きはオジサンと」

まりか「いやだあ」

 二人、健太郎を無視してイチャイチャしだす

 

〇外 川っぷち

健太郎「あー女が抱きてえー!」

 後ろに夜鷹が立っている

夜鷹「あたいが抱いてやろうか、安くしてやるよ」

 健太郎銭と夜鷹を見比べる。

健太郎「だってお腹空いてるし」

夜鷹「色気より食い気かよ!デカい声出しやがって、あっち行きやがれぇ」

 それを見ているお菜々。

お菜々「マァ!いやんなるわね、あんなのが落とし胤だなんて」

 

〇街中 仲野屋前

 手代の大賀がのれんを下ろしている。

お佑美「絵より酷く無くねえか?誰だよブサイクとか言いやがったヤツ」

 あなたですの看板。

 突然チンピラ集団に囲まれる大賀。

大賀「え?え?」

 襲いかかる集団。

 助けに入るお佑美。

 

 今日からオイラは!中編に続く